例文・使い方一覧でみる「あちらこちらに」の意味
スポンサーリンク...家族の人達が床のあちらこちらに寝ているのが... 
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あちらこちらにあつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...俄かにあちらこちらに話し聲が起つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ところどころに直径が三間もあろうと思われる穴がポカポカとあちらこちらにあいているではありませぬか...
海野十三 「壊れたバリコン」
...我儘（わがまま）な家老の評判はあちらこちらに響き渡っていましたから...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...試みに俳諧連句（はいかいれんく）にしてみると朝霧やパリは眠りのまださめず河岸（かし）のベンチのぬれてやや寒有明（ありあけ）の月に薪（たきぎ）を取り込んであちらこちらに窓あける音とでもいったような趣がある...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...そっちの水にがいぞ」とあちらこちらに声がして時々竹ざおの空（くう）を切る力ない音がヒューと鳴っている...
寺田寅彦 「花物語」
...それのあちらこちらに...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...あちらこちらに不義理が重っていたし...
豊島与志雄 「死ね！」
...妹はふっくらと実のいった長い指に折紙をあちらこちらに畳みながらふくふくした顔をかしげて独り言をいったり...
中勘助 「小品四つ」
...行書で太く書いた「鳥」「蒲焼（かばやき）」なぞの行燈（あんどう）があちらこちらに見える...
永井荷風 「深川の唄」
...この火の玉であちらこちらに火事が起こった...
永井隆 「長崎の鐘」
...その屍骸（しがい）があちらこちらに転がっているのは無残なことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...フォアイエのとなりのサロンには花を飾ったテーブルがたくまぬ粋を見せてあちらこちらにちらばり...
久生十蘭 「だいこん」
...まだあちらこちらに少しつづ殘つてゐる...
堀辰雄 「春日遲々」
...ひえびえとした雨があちらこちらに溜（たま）っている楡（にれ）の落葉を腐らせ...
堀辰雄 「菜穂子」
...あちらこちらに悶絶してゐる姿を眺めて稍不気味さうに呟いた...
牧野信一 「まぼろし」
...貝を拾う人の姿があちらこちらに見えた...
山本周五郎 「さぶ」
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