...颯然として流星の如く彼が内兜を射て鏃深く面に入る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...颯然(さつぜん)と風を切りながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...秋風颯然として面を撲つ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...冷(つめた)き風颯然(さつぜん)として面を撲(う)つ……余は常に劇場を出でたる此の瞬間の情味を忘れ得ず候...
永井荷風 「夜あるき」
...颯然(さつ)と二の腕を捲ると...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...ゑんえんと読みつづけて次第に颯然たる元気をとり戻してゐた...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...白雲や青葉若葉の三十里山を下れば驟雨颯然とふりしきりて一重の菅笠に凌ぎかね終に馬籠駅の一旅亭にかけこむ...
正岡子規 「かけはしの記」
...風が颯然と渡つて靡き伏すと...
吉江喬松 「山岳美觀」
...颯然(さつぜん)と鳴った大刀は...
吉川英治 「江戸三国志」
...「往生際の悪い奴めがッ」いきなり颯然と銀光の輪を描いて...
吉川英治 「剣難女難」
...いきなり腰の真剣を颯然と抜いて...
吉川英治 「剣難女難」
...その隙もなく左典の返した上段刀が颯然(さつぜん)来た...
吉川英治 「剣難女難」
...颯然(さつぜん)と目のまえへ降(お)りてきたのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...颯然(さつぜん)とおどりかかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ふり顧(かえ)った彼の真(ま)っ向(こう)!颯然(さつぜん)と...
吉川英治 「増長天王」
...颯然(さつぜん)と横に払ってきたので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...颯然! 真っ黒になってなだれかかる――剣の光は閃々(せんせん)と乱れて見えたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...颯然(さつぜん)たる技力(ぎりょく)はないが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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