...いま駅の前に一陣の突風が颯々(さつさつ)と吹いているのであると見え...
海野十三 「深夜の市長」
... 520衆は勇みてトロイアの威力並に叫喚を物ともせずに悠然と立てり――颯々の呼吸より朗に吹きて慘憺の陰雲拂ふ強き風...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...白雲丘陵の頂に搖曳し、松籟颯々、凉氣水の如し...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...颯々(さつさつ)として熱風が吹きこぼれて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...自分も酒が好(すき)だから颯々(さっさつ)と酒を呑で飯(めし)を喰(くっ)て押入(おしいれ)に這入(はいっ)て仕舞い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...後向(うしろむ)て唾(つばき)して颯々(さっさつ)と足早(あしばや)にかけ出したのは今でも覚えて居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...颯々(さっさつ)と図を引いたり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...颯々(さっさ)と写してスペルを誤ることがない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...少しも惜しくないと云(いっ)て颯々と普請をして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...颯々(さっさつ)と人に話して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...トヾの詰り遣傷(やりそこ)なっても自身独立の主義に妨げのない限りは颯々(さっさつ)と遣(や)ります...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...長閑な海の上からは朝漁に出発する発動機船の音が颯々と響いてゐた...
牧野信一 「海路」
...慈眼山先生のたんげいすべからざるテノルドラムには正しく颯々と耳を打たれ眼をそばだてずには居られないのだ...
牧野信一 「月評」
...直ぐに腕を組んで颯々と歩き出したが――三十分も待つたよ...
牧野信一 「タンタレスの春」
...大風(たいふう)の颯々(さっさつ)たる...
正岡子規 「俳諧大要」
...松籟(しょうらい)颯々(さっさつ)と...
吉川英治 「三国志」
...さながら自分の足で颯々(さっさつ)と歩くにひとしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――颯々(さっさつ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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