...新聞、雜誌の發行も、書籍、册子の著述、頒布も、演説も、集會も皆此時勢の推移し、社會の進化する所以の來由と歸趨とを説明し、之に關する智識を養成するのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...毎年これを頒布して...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼等可憐の子息らに其白骨を頒ち得む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...極めて低廉(ていれん)な値を以て万象に頒与(はんよ)するのであるから...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...私にお頒(わか)ち下さればそれで充分です...
中里介山 「大菩薩峠」
...働かないシャクにも不承無承(ふしやうぶしやう)冬の食物を頒け與へた...
中島敦 「狐憑」
...其処で頒(わ)ける厄除けの護符(おまもり)が有名で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨年三月神祇院(じんぎいん)で印刷に附して関係者に頒布(はんぷ)せられたが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...やがて隣の細君の姿が現れると「いずれ煮(た)いて食べる時には少しずつお頒けしますよ」と妻は晴れ晴れと云うのであった...
原民喜 「忘れがたみ」
...二人の頒白翁(はんぱくをう)は四十七歳の蘭軒と...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...氏の蔵書の中から頒けてくれた...
柳田国男 「故郷七十年」
...片手でぐいとその次の頭をかき頒けるようにして...
横光利一 「旅愁」
...千鶴子と矢代と二つに頒けた...
横光利一 「旅愁」
...一人一人の者へ蜀江(しょっこう)の錦一匹(ぴき)ずつ頒(わ)け与え...
吉川英治 「三国志」
...三軍に頒(わ)け与えた...
吉川英治 「三国志」
...「みなに頒(わ)けてやれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...公邸の家財はやはり困窮者の布施(ふせ)に頒(わ)けてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...儲(もう)けは仲よく歩合(ぶあい)で頒(わけ)るさ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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