...矢野文雄(やのふみお)や小野梓(おのあずさ)と並んで改進党の三領袖(りょうしゅう)として声望隆々とした頃の先夫人は才貌(さいぼう)双絶の艶名(えんめい)を鳴らしたもんだった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...この隆々たる国運に乗じて...
大隈重信 「青年の天下」
...それまで隆々旭の昇るが如き勢いであった神戸の鈴木...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...隆々たる筋肉がもりあがった命知らずの若者たちは生まれてまだこの世のなかで...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...といって年寄ではない、隆々とした筋肉、鉄片を叩きつけたように締って、神将の名作を型にとって小さくした骨格...
中里介山 「大菩薩峠」
...細工は隆々(りゅうりゅう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...小栗が隆々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり背が高いので、話が遠くて、よくかゞんでもらつたのですが、ボロージンとはこんな男ではないかと思ふ程、隆々とした姿で、瞳だけが優しく、青く澄んでいました...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...筋骨隆々たる仁王像を感心して眺めながら...
火野葦平 「花と龍」
...未だに私の全身には隆々たる自信が巻き起つて来るのだ...
牧野信一 「武者窓日記」
...その当時の黒田藩内の能楽界に於ける利春の声望と実力の如何に隆々たるものであったかが想像される次第である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...曹家は隆々と栄えるにちがいありません」「む...
吉川英治 「三国志」
...勢い隆々たるものがあります」「小沛(しょうはい)の城は」「目下...
吉川英治 「三国志」
...予章(よしょう)の太守もまた彼の下風について降を乞うてくるなど――隆々たる勢いであった...
吉川英治 「三国志」
...隆々の盛運に乗って...
吉川英治 「三国志」
...隆々たる旭昇の勢いをもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...筋骨(きんこつ)隆々たる美丈夫である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この倉さんというのは古株の工夫で実に筋骨隆々の巨大漢...
蘭郁二郎 「穴」
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