...ひそかに天を仰いで長大息したのであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...長大息(ちょうたいそく)と共に小首(こくび)をかしげ...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...「ああ、――」私は、ハンドルを握って仰臥(ぎょうが)したまま、長大息した...
海野十三 「地球要塞」
...今日ではもう常識範囲ではないか」夫人はそこで長大息(ちょうたいそく)した...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...周さんをして長大息を発せしめたものは...
太宰治 「惜別」
...私は酒杯を手にして長大息を發した...
太宰治 「横綱」
...我々はたゞ前途の甚だ遠きを見て長大息を洩らす許りである...
橘樸 「支那を識るの途」
...長大息する外ない...
種田山頭火 「其中日記」
...――ああああ――と長大息するのみ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...「どうも困るなア」清三は長大息(ためいき)を吐(つ)いた...
田山花袋 「田舎教師」
...種彦は半ば呑掛(のみか)けた湯呑(ゆのみ)を下に置くと共に墨摺(すみす)る暇ももどかし気(げ)に筆を把(と)ったがやがて小半時(こはんとき)もたたぬ中(うち)に忽ち長大息(ちょうたいそく)を漏(もら)してそのまま筆を投捨ててしまった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...「足の勇」は長大息しました...
野村胡堂 「死の予告」
...潰してならぬ家名を持たぬ身分であったら……」鳥居甲斐は幾度も幾度も長大息しました...
野村胡堂 「礫心中」
...暫時は開いた口も塞がらなかったのでございました」秀陳はネオン・ランプの暈光(ハロー)に包まれた周囲の高い建物を見上げながら嘆くが如くに長大息し...
久生十蘭 「魔都」
...実に長大息すべきなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...王允は、長大息をして、「されば、自分の福寿も、今日の有様では、祝う気持にもなれんのじゃ...
吉川英治 「三国志」
...彼の室を出ると慨然(がいぜん)と長大息して――「……ああ...
吉川英治 「三国志」
...わざとらしい長大息をしながら云った...
吉川英治 「新書太閤記」
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