...長じて後もその習慣で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...長じて後もこの牛に似た男は豎牛(じゅぎゅう)と呼ばれるのである...
中島敦 「牛人」
...やや長じて後は、蒲原有明氏や北原白秋氏の作を讀んだ...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...僕は少年時代に黒岩涙香やコナン・ドイルの探偵小説を愛読し、やや長じて後は、主としてポオとドストイェフスキイを愛読したが、つまり僕の遺伝的な天性気質が、かうした作家たちの変質性に類似を見付けた為なのだらう...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...僕は少年時代に黒岩涙香やコナン・ドイルの探偵小説を愛読し、やや長じて後は、主としてポオとドストイェフスキイを愛読したが、つまり僕の遺伝的な天性気質が、こうした作家たちの変質性に類似を見付けた為なのだろう...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...年長じて後、イギリスの小説(リツトンのゴドルフインにやありけん)を読む...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...長じて後柏軒に嫁(か)した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「もっと多くの話を彼らから聞いておけばよかった」と、長じて後は、惜しいことをしたと、秀吉も思い出すことがあったが、とにかくそうした人々が、民間に語り伝えて来た海外知識もまた、決してばかにできない下地を持っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀と光春とは、まだ光春が弥平次(やへいじ)といっていた幼い頃からほとんどひとつ家に育ち、それからの久しい困窮(こんきゅう)も、戦場の艱苦も、家庭の中の楽しみも、共にして来た上の従兄弟でもあったから、長じて後、疎遠(そえん)になりがちな兄弟などよりも、はるかに骨肉的な情愛をもち合っている仲だったが、生れながらの性格だけは一つのものに縒(よ)りあうことはできない...
吉川英治 「新書太閤記」
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