...現今日本の住宅建築も亦正しく怪しき夢に襲はる可き時期に逢着してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...先人及び今人の經驗に逢着して「此處だな」と膝を打つ場合がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...現形し来たるこの大問題に逢着(ほうちゃく)するは数の明らかなるところであるから...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...」「じぁその逢着(あう)ような奴っていうのはどんな奴さ...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...優秀な文明に逢着してそれを取り入れざるを得なかった代りに...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...主観を実践的たらしめるためにはこの物質が最後の逢着物としてそこになければならないのである...
戸坂潤 「辞典」
...吾等は今ここで述べるだけの資格も材料も持たぬ」(『日本主義哲学概論』)という懐疑論に逢着している...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...殆ど思議すべからざる事実に逢着し得たのである...
永井荷風 「草紅葉」
...吾人がこの問題に逢着(ほうちゃく)したとき――吾人は必ずこの問題に逢着するに相違ない...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...彼は子供に対する母親の愛情が父親のそれに比べてどの位強いかの疑問にさえ逢着(ほうちゃく)した...
夏目漱石 「道草」
...驚駭すべき事態に逢着することになった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...測らざる一婦人の誠実に逢着し...
久生十蘭 「湖畔」
...最大困難に逢着したことが起った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...しからばその燕子花とはいかなる正体の草であるかの問題に逢着する...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...吾人がその花に逢着(ほうちゃく)するは実に偶然の事に属す...
牧野富太郎 「植物記」
...自己にぴつたりと逢着するか...
若山牧水 「樹木とその葉」
...自分はさらに悲しむべき事実に逢着する...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...しかも最も困難な問題に逢着する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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