...転々として転げ倒れた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...人気が去ってからは他の仕事に転々して...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...転々と続いて行くらしい...
梅崎春生 「桜島」
...藤三はこの界隈(かいわい)の風呂屋を転々した三助(さんすけ)であり...
富田常雄 「刺青」
...一の面影から他の面影へと転々と移りゆく所に...
豊島与志雄 「春の幻」
...江戸へ出て転々奉公しているうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...常に住居を転々としていた...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...私と転々苦労を共にして来ました...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...畳に転々泣き叫び...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...モデルの僕が転々生活ばかりして滅多に現れないので正月にとりかゝつていまだに完成しない制作に...
牧野信一 「ブロンズまで」
...ケプラーは小さいドイツの諸公国領をあちこち追われて転々としてプラーグにも住んだりした――ここで有名なデンマルク貴族天文学者ティホ・デ・ブラーエの助手として貧困な生活を送り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...われわれの間に「自己批判」や「反省」が起きて転々々々向しなければならなくなり...
三好十郎 「恐怖の季節」
...物語から物語へと転々している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ぼくはあまり飲み屋を転々としなくなった...
山之口貘 「酒友列伝」
...また友人知人の間を転々していたが...
山之口貘 「私の青年時代」
...宮子のマルセル式の頭髪が長椅子(ジュバン)の脊中を転々と転がった...
横光利一 「上海」
...大権転々一西涼(せいりょう)(甘粛省(かんしゅくしょう)・蘭州)の地方におびただしい敗兵が流れこんだ...
吉川英治 「三国志」
...血塗れになって床の上を上になり下になって転々しておる彼等の衣服は血だらけだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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