...君はただいちずにがむしゃらに本道から道のない積雪の中に足を踏み入れる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...待合に足を踏み入れるような奴に碌な者がいるもんかネ」「コレお照さん...
海野十三 「深夜の市長」
...自分の書斎に足を踏み入れるや...
海野十三 「すり替え怪画」
...帆村たちの待っている青空の間へ足を踏み入れると...
海野十三 「断層顔」
...当国へ足を踏み入れると直ちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...遊里へ足を踏み入れるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのうち仕事の関係で彼は盛場裏の酒場や露次奥の喫茶店に足を踏み入れることが急に増(ふ)えて来た...
原民喜 「火の唇」
...妹が部屋へ足を踏み入れるだけで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...そこへ足を踏み入れるおのれの喜びよりも...
久生十蘭 「新西遊記」
...私はパリへ足を踏み入れるや否(いな)や...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...洛陽の酒徒は酒場に足を踏み入れると...
牧野信一 「山彦の街」
...人生の中に足を踏み入れる...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...この絶頂の岩端に足を踏み入れる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その又裏は加賀侯以来の山上御殿(震災前の話である)を囲る古池に添うた道に接してその間の若干坪の空地には足を踏み入れる所もない程熊笹に混って萱草蓬の類が生い茂っている...
森於菟 「屍体異変」
...なんぴとも足を踏み入れることのできないところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしておずおずと足を踏み入れるばかりな狭い土間の中へ入ってまず奥を覗いた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...実際にそういった建物の内部に足を踏み入れるには新たに肚を決め直す必要があったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一度故郷へ足を踏み入れると...
若杉鳥子 「旧師の家」
便利!手書き漢字入力検索