...未だ尋常に越ゆるを見ず...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...名馬を養ふ武夫二百人を越ゆると云ふが...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...ここに越ゆべからざる太い...
太宰治 「もの思う葦」
...其身其心に随うて彼山を越ゆることが出来るや否や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そしてこの作品をこしらえるおりの私の期待をはるかに越ゆることであるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...次第によりて同行を願うてみたら――」十三式上郡から宇陀郡へ越ゆるところを西峠という...
中里介山 「大菩薩峠」
...峠を越ゆる馬は、一駄に三十六貫以上はつけられないのだから、荷物の重量としてはそんなに大したものとは思われないが、それに附添っている武士が三人あります...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜王川原を越ゆれば有野村...
中里介山 「大菩薩峠」
...あすはわがそなたの方も越ゆ可きをいづなの山のいづな白雲下りて一道に合す...
長塚節 「草津行」
...「君が越ゆれば關守もなし」と源太景季が詠じたのは文明北漸史上の眞理を言ひつくして居る...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...前者がプロレタリアートとブルジョアジーとの間の越ゆべからざる溝渠を説くところに...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...あまたの仲間の者とともに浜へ越ゆる境木峠を行くとて...
柳田国男 「遠野物語」
...水を越ゆるともその時には...
吉川英治 「三国志」
...こんど大寄(おおよせ)越ゆるなら故郷(くに)のみやげになに持とか近江(おうみ)ざらしよあの君に...
吉川英治 「新書太閤記」
...越ゆるに難儀なほどではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...ゆうべもその香(にお)いにあくがれて自分は越ゆべからざる墻(かき)を越えた...
吉川英治 「親鸞」
...一は六里程で修善寺温泉に越ゆるのです...
若山牧水 「樹木とその葉」
...一歩其処を越ゆると片側はうす暗い森林となっていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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