...一月十日金属Qを創造する見込みのつきたる日しるす理学博士針目左馬太(はりめさまた)次の語り手右にかかげた日記ふうの感想文は...
海野十三 「金属人間」
...語り手の姿も同様に全く見えなかった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...第一番の語り手たる光栄を得させていただきます...
太宰治 「喝采」
...之で愈々(いよいよ)私は彼等のツシタラ(物語の語り手)となるのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...島の各地方から来た語り手を灯の下に集めて円座を作らせ...
中島敦 「光と風と夢」
...語り手の心も一緒にすつかり変つたことを表してゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...忠臣蔵が出たとき役々(やくやく)によって語り手が違い...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...それがすばらしい語り手であることを知っているからだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...若松じゃあ一二を争う語り手...
火野葦平 「花と龍」
...この凝つた言ひまはしに憂身をやつしてゐる語り手の気に入らう筈がない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...語り手の面上には冷汗の玉が吹き出した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...今度はあの委員の野郎を抱きこみやあがつて……」かう言ひかけた言葉の半ばが語り手の唇のうへで消えてしまつた――窓が騒々しく打ち叩かれて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私は一人の娘を語り手に映つてゐる側からのみ描いていつた...
堀辰雄 「小説のことなど」
...讀者をもその語り手と共に...
堀辰雄 「小説のことなど」
...語り手は亡夫の心情にせつない身悶えを覚えるのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...ひとり語り手の伎芸と熱心との力のみでなく...
柳田国男 「雪国の春」
...語り手は自分で嘘と知りながら昂奮(こうふん)し...
山本周五郎 「季節のない街」
...住民の半分ちかくが死にました」と語り手は続けた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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