...所帶持ちの苦勞に親しんだ勇が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...先生の謦咳に接し温容に親しんだ人々は...
辰野隆 「浜尾新先生」
...またガッセンディを通じて間接にルクレチウスに親しんだ事が明らかである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...正枝や女中たちともすぐに馴れ親しんだ...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...わが腕のごとく愛し親しんだもろもろの器械も...
永井隆 「長崎の鐘」
...老荘の思想に親しんだということを...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...だから大抵な事故があっても、なるべく都合して、活字に親しんだ...
夏目漱石 「それから」
...小さいときから海には親しんだ...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...慣れ親しんだ風景を眺めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...百合子の語学研究の相手でもしながら田園生活に親しんだら...
牧野信一 「女優」
...この山に親しんだのであるが...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...神戸の領事館に勤めてゐた時分に親しんだ女性に心惹かれて...
正宗白鳥 「心の故郷」
...美妙斎はイギリス文学に親しんだらしい...
水野葉舟 「言文一致」
...もっとも一方に覚悟があっても一方に覚悟がなければ決して夫婦の情愛は成立ちませんけれども双方に覚悟があって覚悟の範囲内で相(あい)愛し相親しんだらばこれほど幸福な事はありますまい...
村井弦斎 「食道楽」
...異性として親しんだ最初の人であるためか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼が親しんだ哲学者たちが彼およびメトロドロスの追憶のために会を催すその会費をも負担するようにと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...過去十四五年の間に私は二三度も此処に来てこの大きな眺めに親しんだものである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...いつの間にかこの村がわたくしの馴れ親しんだ土地だということになっていて...
和辻哲郎 「夢」
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