...彼女の衷情を理解するのは難しい...
...彼が辞職した本当の理由は、彼の衷情によるものだった...
...彼の衷情に対して共感することができない...
...彼女は衷情を表に出すことが苦手だ...
...言葉には出さなかったが、彼の衷情は両親に理解された...
...彼等はそれをわたしの素性(すじやう)の為と――百姓育ちの為と解釈するであらう」と正直に衷情(ちゆうじやう)を話してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...看護員は実際その衷情(ちゅうじょう)を語るなるべし...
泉鏡花 「海城発電」
...看護員は実際その衷情(ちゅうじょう)を語るなるべし...
泉鏡花 「海城発電」
...どうかして彼に善処させて輔弼にあやまちなからしめたいという衷情から出たことであったから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...思い切って犬になって街路を自由に走りたがって衷情をうったえているふうに見えた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その衷情を訴えられてみると...
徳田秋声 「仮装人物」
...アリストブルスの母アレクサンドラは衷情を披瀝して息子の身の安全を相談した...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...彦太郎の主家を思う衷情が知れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次殿」手負いは苦しい息の下から衷情を訴えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そしてまた阿賀妻らの衷情と寸分の差違は無かった...
本庄陸男 「石狩川」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中鬱勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治二十四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあったわが家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲(なげう)っておいて、匆々(そうそう)東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...繰り返して来ていた彼であったろう!その衷情(ちゅうじょう)を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その衷情(ちゅうじょう)を想う...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...その衷情(ちゅうじょう)を想う...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この玄徳の衷情(ちゅうじょう)を...
吉川英治 「三国志」
...衷情(ちゅうじょう)を訴えた血涙の文字だと思っているのは...
吉川英治 「平の将門」
...衷情(ちゅうじょう)を述べ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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