例文・使い方一覧でみる「苦もなく」の意味
スポンサーリンク...何の苦もなくその岩を肩の上までさし上げて見せた... 
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...苦もなく厩（うまや）の戸を蹴破（けやぶ）って...
芥川龍之介 「偸盗」
...エレベーターは苦もなく下降をはじめたではありませんか...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...笑談（じょうだん）やお世辞が何の苦もなく言えるのが...
徳田秋声 「あらくれ」
...後（あと）の日だに照りたらば苦もなく育つはずなりき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...長崎へ持って行って和蘭（オランダ）商館へ二十五万ドルで何の苦もなく取引を済まして帰って来たという豪勢さだ」「なるほど――越前様のお倉元は大へんに宜しいと承りましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの上に孔（あな）が二つあるはずだと結論だけは苦もなく出来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...扉（ドア）はなんの苦もなく開いて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...訴訟などは苦もなく無視できたであろうに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...独り蕪村は何の苦もなく進み思ふままに濶歩（かっぽ）横行せり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その苦もなく讀まるゝことの心安さにいざなはるゝを以てなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...只圓は何の苦もなく遣っているようですから...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...何の苦もなく推定されたが...
夢野久作 「Ｓ岬西洋婦人絞殺事件」
...何の苦もなく、努力もせずに、人々は躍り進むのを身に感じた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...苦もなく二階の露台（ベランダ）へ上ったトムは...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...さきに城内へまぎれこんだ反間の埋兵が内から火を放って夏侯惇の人数を入れ、苦もなく、さしもの難攻不落、下の城を曹操の手へ渡してしまったものであった...
吉川英治 「三国志」
...苦もなくそれをもぎ取られた上に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...苦もなく急（せ）きだすのを見ると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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