...脇目もふらずに駆け抜けた...
...脇目はせずに前を見て歩きましょう...
...脇目を振らないように、自分の目標に向かって進んでください...
...脇目を気にせずに、思い切り楽しんでください...
...脇目を気にする余裕はありません...
...今さらどのような事があろうと脇目(わきめ)を振る気はないんですから」お千代はわけもなくおとよのために泣いて...
伊藤左千夫 「春の潮」
...しかし脇目もふらずに進んで行った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...さっさと脇目(わきめ)もふらずに往復していて...
高見順 「如何なる星の下に」
...なるべく脇目をしないようにして家路を急いだものである...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...脇目(わきめ)もふらず働いているうちに...
徳田秋声 「縮図」
...力持のお勢さんが来ても脇目もふらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...サン・シモンがそう言っている」そこで、再び元へ戻って、「この年になると、脇目をふるのが、もったいない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...しばしの手數も省かんとて數のあがるを樂しみに脇目もふらぬ樣あはれなり...
樋口一葉 「にごりえ」
...脇目もふらずに食事をつづけていたが...
久生十蘭 「海豹島」
...愛本来の論理にしたがって脇目もふらずに突進し...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...未だ脇目には、壜型の凹凸にやゝ線の細い陰影がうかゞはれる程度の未成品で誰の肖像であるか判別もつかなかつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...脇目もふらず一生懸命に活動せねばならぬのだから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「当分行きさえしなかったら……そうして自分は自分の道さえ脇目も振らず励んでいたら……」ほんとうにそんな師匠のことなんか考えているよりも...
正岡容 「小説 圓朝」
...粋の粋ほど嵌(はま)りも強くただなつかしう愛しさの愚痴になるほど恋しいもの脇目もふらずお艶は歌っていた...
正岡容 「寄席」
...彼女(かのぢよ)は脇目(わきめ)も觸(ふ)らなかつた...
水野仙子 「悔」
...脇目をふるな」まさに脇目をふる暇はなかった...
山本周五郎 「風流太平記」
...脇目もふらず歩いているかに思われるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今思うと――この夏、暑い日盛りを、泉州堺(さかい)の小林太郎左衛門の店先を、脇目もせず、港の方へ歩いて行った旅の女は――あの折、伊織が後ろ姿をチラと見た女性は――やはり彼女であったかも知れないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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