...聞きかじりの間違った言葉や理屈でよく若い同志達に笑われたりしましたが...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...たいてい私のうろ覚えと聞きかじりと臆測によつて書くのであるから...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...聞きかじりの噂話を本当にしたやうなものが多い...
田山録弥 「エンジンの響」
...問題の流通(サーキュレーション)(訳注 聞きかじりの外来語をもちだしたおかしみ)は...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...聞きかじりの余計な口を出した...
豊島与志雄 「神棚」
...聞きかじりで語っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...通りがかりに聞きかじりながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私はふと聞きかじり...
豊島与志雄 「道化役」
...尤も私はただ東京帰りの聞きかじり西洋通の青年であるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...用の足りるほどに外国語を聞きかじり...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞きかじりであることを示している...
蜷川新 「天皇」
...聞きかじりですけど...
久生十蘭 「キャラコさん」
...しきりと聞きかじりのその「無」に化してしまうことをねがった...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...読みかじりか聞きかじりに...
山本周五郎 「季節のない街」
...これへ通ると、まず、御息女のお風邪は心配ありませんと、医者なみの説明をし、それから、せがれ義平太が、つねに、お引立にあずかって――などと雑話に時を移して、「ときに、先頃はまた、堀留河岸の山善とかいう呉服問屋へ、女まじりの五人組強盗が押入りましたとやら……いやもう、町のうわさは大変ですが……お奉行様にも、ご苦労がたえませんな」と、あちこちでの、聞きかじりを、茶のあいだに、語りはじめた...
吉川英治 「大岡越前」
...今の聞きかじりを思い出して...
吉川英治 「新書太閤記」
...みんな佐々の旦那からの聞きかじりですが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...私が山僧にかわって聞きかじりの請売(うけう)りを少しご案内いたしましょうか」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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