...話が纏まるんじゃありませんか...
泉鏡花 「婦系図」
...立派に縁談が纏まるのじゃ...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...此の話は纏まるにきまつて居る...
谷崎潤一郎 「戯曲体小説 真夏の夜の恋」
...しかしどうせこの縁が纏まる迄にはまだ何か彼か橋渡しとして骨を折って貰うであろうし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...是非この縁が纏まるようにあなたも力を添えて上げてくれろと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大蔵省へ出ている従姉(あね)の良人と叔父との間にそんな話が纏まることになった...
徳田秋声 「足迹」
...これから室の方の話が纏まるものとすればなおさらのこと...
徳田秋声 「爛」
...なるべく議論の纏まるよう注意したようである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...巧く纏まるかどうか分らないが...
中島敦 「光と風と夢」
...換言すれば形式の上ではよく纏まるけれども...
夏目漱石 「中味と形式」
...まあ大抵のところで纏まるなら纏めてしまおうかと思ってる...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「どうかまああの子(こ)も今度(こんだ)の縁が纏(まと)まるようになると仕合せですがね」「纏まるだろうよ」叔父は苦(く)のなさそうな返事をした...
夏目漱石 「明暗」
...「春風百貨店」の演出し直し、四時半迄かゝって、どうやら纏まる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あいつの努力がなかつたら無論今頃纏まる気遣ひもなく...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...餘り話が容易(たやす)く纏まるので...
森鴎外 「半日」
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