...ああ大絃急なれば小絃絶ゆ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...人を弔(とぶら)い己れを悲しむ消極的営(いとな)みは年として絶ゆることは無い...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...人を弔ひ己を悲む消極的營みは年として絶ゆることは無い...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...省作の事に苦労の絶ゆることはない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...棄てられし負傷(ておひ)の兵の息絶ゆる終(つひ)の呻吟(うめき)か...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...これを以て戦乱はついに絶ゆるを得なかったが...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...ほそけれど絶ゆるなく...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...それから二日二晩疲勞の爲め時々三十分一時間昏睡に落ちる時がある外は殆ど苦悶の聲の絶ゆる時が無かつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...わずか二尺八寸余の小像であるが古来世人の恭敬愛慕絶ゆる事なく...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...今こそこの玉の緒は絶ゆる時なれ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...蟲聲全く絶ゆ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...鳴る音も自(おのず)から絶ゆ...
夏目漱石 「幻影の盾」
...心痛常に絶ゆることなかりし...
野中到 「寒中滞岳記」
...此恨(このうらみ)綿々絶ゆる期(ご)なしと雖も...
福沢諭吉 「新女大学」
...王統の絶ゆるを虞(おそ)れ自らその娘を妻(めと)ったとある...
南方熊楠 「十二支考」
...深からず上は見ゆれど関川のしもの通ひは絶ゆるものかは薫はこう言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絶ゆることのない誰もの旅の姿だったと...
横光利一 「旅愁」
...日夜絶ゆることなしとある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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