...葉子には絶えて久しい物珍しさだった...
有島武郎 「或る女」
...」と穴から渡すように、丼をのせるとともに、その炬燵へ、緋(ひ)の襦袢(じゅばん)むき出しの膝で、のめり込んだのは、絶えて久しい、お妻さん...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...一絶えて久しい知人からなつかしい手紙をもらったところが...
高村光太郎 「書について」
...私が絶えて久しい棚田の晃一郎氏に逢(あ)ったのは...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...絶えて久しい間覚えたことのない子供のような生き生きした歓びを...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...絶えて久しい赤禿(あかはげ)の駒が岳が忽眼前に躍(おど)り出た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...絶えて久しい赤禿の駒が岳が忽眼前に躍り出た...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...表御門をおあけ申しますから……」絶えて久しい主人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶えて久しい磔刑というものを見ようとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...我ながら絶えて久しい自己快感を覚えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶えて久しい父子の対面は無事に実現するにきまっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...打絶えて久しい見舞いの手紙が来たが...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...絶えて久しいご邂逅...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...絶えて久しい心のふるさと寄席への郷愁――全身全魂が...
正岡容 「小説 圓朝」
...絶えて久しい大きな鼻が...
正岡容 「小説 圓朝」
...わたしは絶えて久しいこの「古き小画」のことを思い出した...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...これは二人にとって絶えて久しい場面であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絶えて久しい播磨屋千六と...
夢野久作 「名娼満月」
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