...然れども警察の取締皆無のため往来の人随所に垂流すが故に往来の少し引込みたる所などには必ず黄なるもの累々として堆(うずたか)く...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...累々(るいるい)と横(よこた)わるのは...
海野十三 「流線間諜」
...たゝみの上に累々として細し...
大町桂月 「月譜」
...累々として相竝ぶ...
大町桂月 「東京の近郊」
...數十丈の大巖、下は大にして、上は小に、累々として、落ちむとして、落ちず...
大町桂月 「冬の榛名山」
... 140やがて累々重なりて血は原頭を染むる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ただまさに終生累々として喪家(そうか)の狗(く)を学ばざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...川久保を思うと累々と真赤に熟(う)れた柿が目の前に浮んで来る...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...成程到る所累々たる瓜ばかりである...
中島敦 「盈虚」
...成程到る処累々たる瓜ばかりである...
中島敦 「盈虚」
...大きな足跡や累々たる糞塊...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...頭の上には旨(うま)そうな菓物(くだもの)が累々(るいるい)と枝をたわわに結実(な)っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...「死屍累々(ししるゐ/\)とはあの事(こと)ですね...
夏目漱石 「門」
...累々として積る無残な屍体の中に...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...累々(るいるい)として残る事になる……という訳なんだが……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そのかはり枝もたわゝに累々と生り下る光景は見事だ...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...累々(るいるい)としてなお残されていたのは...
吉川英治 「上杉謙信」
...屍(かばね)は積んで累々(るいるい)山をなしてゆく...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索