...他との比較によつて益々祖国に対する自信の篤くなることを感じて来た...
阿部次郎 「帰来」
...共に崇仏の念篤く...
太宰治 「右大臣実朝」
... 5腕の力と勇氣とに信頼篤く其船を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...不落の防陣と 55信頼篤くおきたりし壘壁遂に崩されぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...孝子節婦有功の者を賞して全國の徳風を篤くし...
福沢諭吉 「帝室論」
...(とう)氏の妻病篤く...
南方熊楠 「十二支考」
...いろ/\篤く云つてくれた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...人の気質が篤く覇気はあるらしいが...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...呂布は、韓胤を駅館に迎えて、篤くもてなし、承知の旨を答えるとともに、使者の一行にたくさんな金銀を与え、また帰る折りには、袁術へ対して、豪華な贈物を馬や車に山と積んで持たせてやった...
吉川英治 「三国志」
...実直で信義に篤く...
吉川英治 「三国志」
...丞相へくれぐれも篤くお伝えしていただきたい」劉岱と王忠は...
吉川英治 「三国志」
...「甘寧といえば、黄祖の藩にその人ありと、隣国まで聞えている勇士、さるにても、憐れなることよと、それがしも仔細を聞いて、その心事を思いやり……わが君がお用いあるや否やは保証の限りではないが、有能の士とあれば、篤く養い、賢人とあれば礼を重うしてお迎えある明君なれば、ともあれ御前にお取次ぎ申すであろうと、矢を折って、誓いを示したところ、甘寧はさらに江上の船から数百人の手下を陸へ呼びあげて――否やお沙汰の下るまで慎んでお待ちおりますと――ただ今、龍湫(りゅうしゅう)の岸辺に屯(たむろ)して、さし控えておりまする」三「時なるかな!」と、孫権は手を打ってよろこんだ...
吉川英治 「三国志」
...もちろん、玄徳、孔明、そのほかの部将は、篤く出迎え、大賓の礼をとって、会宴の上座へすすめた...
吉川英治 「三国志」
...なおさら上下の信望は篤く...
吉川英治 「三国志」
...日頃の友誼をさらに篤く思うだろう」といった...
吉川英治 「三国志」
...「常々、ご病身でもあったせいでしょうが、問罪の状をお渡しすると、その夜、自らお頸(くび)を縊(くく)って、あわれ自害してお果て遊ばしました」曹丕はひどく後悔したが、事及ばず、篤く葬らせた...
吉川英治 「三国志」
...遠く出て迎えの礼を篤くするためである...
吉川英治 「三国志」
...どうかご帰国の上は、呉王に奏してわが蜀と長久の好誼(よしみ)をむすび、共に魏をうって、共栄の歓びをわかたん日の近きに来るように、あなたからも切におすすめ下さるよう、ご協力のほど、かくの如くお願い申しあげる」と、あくまで辞を低く、礼を篤く、くり返していった...
吉川英治 「三国志」
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