...――其の點を先づ第一に了解してくれ給へ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...第一に探し出さねばならぬことは...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...まず第一に俳句以外の文学と季題との関係はどんなものでありましょうか...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その流るゝやうな涼しい光は先(まづ)第一に三峯(みつみね)の絶巓(いたゞき)とも覚しきあたりの樹立(こだち)の上を掠(かす)めて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...私は第一に、略々之を手懸りとすることによって吾々の関心している問題――方法概念の運動――を動かして行くことが出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...だから第一に「道徳哲学」でなければならず...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まず第一に、生きて行くには食物がなければなりません、空気と水は天地が与えてくれますから、これは人間の骨折りはいらない、その他の食物は、一切人間の手で、人間が作らなければなりませんから、人間の活(い)きて行く善事のまず第一のものは、食物を作ることです...
中里介山 「大菩薩峠」
...先づ第一に伊香保をあげたい...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...第一に西洋と日本とは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...第一に、重すぎて、二人で父親の帰ってくるまでに片づけることはできないだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...第一に彼は何だって知っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...』『彼女が第一にゴーゴンを見つけるだろうとわたしは君に言ったろう...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...第一に、悪謀(わるだくみ)をすすめたのは、これなる三郎兵衛――」「又しても、わしをいうか! 広海屋!」と、長崎屋は、火災後、この一室に監禁されて、骨ばかりになった両手をのばして、広海屋につかみかかる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...第一には、当の朝鮮人は私どもの興味を持つ作品にてんで注意を向けないのである...
柳宗悦 「四十年の回想」
...第一に現在「嘗」の漢字に比定せられるアヘまたはニヘという日本語は...
柳田国男 「海上の道」
...まず第一に思いやられるのは...
吉川英治 「親鸞」
...いい芸術はまず第一にそれを求むる者の自由な享受を目ざして処置せらるべきである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...先ず第一に驚くべきものとして挙げられているのは道路である...
和辻哲郎 「鎖国」
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