...彼の相貌には優しさが感じられる...
...確かに二人は相貌が似ている...
...外見だけでなく、相貌の内面も大切だ...
...彼女が相貌を変えたら誰にも分からないだろう...
...その事件の犯人を見た目から相貌が変わっていたと言う目撃者もいた...
...クレールの個々の作品以上の本質論からいつて彼の技巧と機知が目も綾な喜劇を織り上げた場合に彼の作品は最も完璧な相貌を帯びてくる...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...この男は沖縄人で相貌(そうぼう)が内地人らしくないので疾(と)うから覘(ねら)われていたのだそうだと...
内田魯庵 「最後の大杉」
...この事件はこれ迄(まで)とは全く違った相貌(そうぼう)を呈して来るかも知れませんからね」「で...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...四方から追いつめられた野獣の相貌(そうぼう)が現われてきた...
江戸川乱歩 「影男」
...紛争の相貌はいよいよもって奇怪を呈した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...乱酒のため憔悴した相貌を見るに堪へないで...
種田山頭火 「其中日記」
...また地質の多様な変化による植物景観の多様性も日本の土地の相貌(そうぼう)を複雑にするのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...文芸作品(一般に芸術作品)の相貌を個々に明らかにすることは文芸を「認識」の一つと見る観点以外からは導かれ得ないだろうと思われる...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...三分の神經質と七分の多血質とを調和したる相貌は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...変に複雑な相貌で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その古の相貌は、まことに美しい潮入り川で、蘆荻ところどころ、むさしの側は、丘は鬱蒼として、下總野(しもふさの)の、かつしかあがたは、雲手(くもで)の水に水郷となり、牛島の御牧(みまき)には牛馬が放牧されてゐた...
長谷川時雨 「大川ばた」
...石ころでも乗せたように無感覚な相貌をして...
平林初之輔 「犠牲者」
...今は怖るる事なし、思う所へ往けというから、外甥その法を行うて自ら美女に化し、相貌殊好、特に常倫に異なり...
南方熊楠 「十二支考」
...ということにさえ独特な相貌が現れているのである...
宮本百合子 「意味深き今日の日本文学の相貌を」
...何と沁々と今日よりも二十五六年前の歴史の相貌を顧みさせるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...君の相貌の上に見(あら)はれてゐたかと思ふ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...威容気品ふたつながら相貌(そうぼう)にそなわってきた風が見える...
吉川英治 「三国志」
...吉良殿の相貌(そうぼう)を見知っている者は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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