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榎南謙一 「無念女工」
...客のためにウソを吐(つ)くことが癪だからであるが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...生きてゐることそのことが癪だ!メボが出来るらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...それでもやはり癪だからである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...癪だった...
豊島与志雄 「理想の女」
...自分に足で戦いを挑(いど)むような仕打ちがいよいよ癪だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...道学者気取りで癪だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...敵に後ろを見せるのが癪だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...癪だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「癪だけは第一回には...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その意味をきいてとても癪だつた...
林芙美子 「淪落」
...日本へ逃げていたおかげで、助かったなんて言われるの、癪だからよ...
久生十蘭 「川波」
...癪だから、あのトラックが来るまで、あそこに立っていて、睨みかえしてやるの」「なんだか、わからない話だな」「でも、それをしないと、一日中、気になってたまらないの...
久生十蘭 「春雪」
...癪だから、今朝の竜さんの伝で現場を見せてもらいたいと突張ったら、なんだかんだとグズっていたが、見るだけならといって、渋々、入れてくれた」「それはよかった...
久生十蘭 「ノア」
...そんなところ、なかなか小癪だ...
堀辰雄 「Ein Zwei Drei」
...癪だね」「ねえ!」そんなことを話し合って監房の金網から左手の欄間を見上げると...
宮本百合子 「刻々」
...小癪だという意地もあって...
吉川英治 「大岡越前」
...公綱にはそれも小癪だし...
吉川英治 「私本太平記」
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