...何か用足しに出ました帰りに...
芥川龍之介 「邪宗門」
...一寸帰りに用足しをして行くところがございますから...
鈴木三重吉 「桑の実」
...用足しに行った時が僅かに息をする時だから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...用足しに外に出かけると...
太宰治 「桜桃」
...己(じぶん)がこうして夜おそく一人で用足しに来ていることを知ったなら...
田中貢太郎 「女の怪異」
...停車場まで用足しに行くところなんだよ...
田中貢太郎 「提燈」
...貞之助は早朝から用足しに出かけたと云うことなので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分はお情に小用足しを使ってくれと頼んだのではない...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...たまに用足しに外に出されると...
徳田秋声 「足迹」
...それ以来下町へ用足しに出た帰りには...
永井荷風 「深川の散歩」
...挟箱担(はさみばこかつ)ぎはどこへか用足しに行ってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっとそこまで用足しに行って来るから...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬はちょっと宿(しゅく)へ用足しに行って来るといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女の母親は東京へ用足しに出掛けて行ったので...
原民喜 「美しき死の岸に」
...用足し手紙は仕方がないが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひる過ぎに近所まで用足しに行って帰って来ると...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...パリから來て見ると何といふ靜けさであらう! 用足しに霧の中を歩いてゐる別世界の人々の靜穩な生活状態! 濕氣と...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...だから使い走りでも個人の用足しでも...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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