...」などと深切に説明してくるれど...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...ある人々は貧者を自分の台所に雇ってやることによってかれらに対する深切を示す...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しかしわたしを構ってくれる深切なインディアンはいない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...まつたくの深切から浦島にそれを言つたのだ...
太宰治 「お伽草紙」
...この宿は評判だけあつて、気安くて、深切で、安くて、よろしい、殊に、ぶく/\湧き出る内湯は勿体ないほどよろしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...何といふ深切さだらう...
種田山頭火 「行乞記」
...親身も及ばぬ深切にしてくれやした」「お澪との仲を取持ったのも周助かい」「取持ったというわけじゃありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深切(しんせつ)な焼きかたなので一人では手が廻りきれないほど売れだした...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...義兄の深切で嫁(とつ)ぐまでをその家でおくることになったが...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...此深切なゆきずりびとをせめて眼だけでも見送りたいものと...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...私は沢山の深切なゆきずりのひとを知りました...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...その同室にゐるロスキーは旅行中一番深切でした...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...即ち双方の胸に一物(いちもつ)あることにして、其一物は固より悪事ならざるのみか、真実の深切、誠意誠心の塊にても、既に隠すとありては双方共に常に釈然たるを得ず、之を彼の骨肉の親子が無遠慮に思う所を述べて、双方の間に行違もあり誤解もありて、親に叱られ子に咎められながら、果ては唯一場の笑に附して根もなく葉もなく、依然たる親子の情を害することなきものに比すれば、迚(とて)も同年の論に非ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...」と深切に言ってくれた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...私にも深切な姉があった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...道をきいたら深切にをしへてくれた...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...ブッキラボウのようで深切味のある人であった...
山本実彦 「十五年」
...マアなんといふ深切な人だかと嬉(うれ)しく...
若松賤子 「黄金機会」
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