...――「天下治まり...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...少しなずんでから知れてくれればどうにか治まりがつくべいと思ってたに...
伊藤左千夫 「春の潮」
...この場がうまく治まりさえすればいい...
海野十三 「三人の双生児」
...それがために四方八方うまく治まり居る様子...
太宰治 「虚構の春」
...なかなか治まりそうもあれしません...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...本当に私はもう自分で自分の治まりがつかなくなって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...まあ治まりつつあるので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...治まりそうにもござりませぬ」斉興は...
直木三十五 「南国太平記」
...徳川の政府にてこの乱暴人を刑に処したればこそ無事に治まりたれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...身の治まりもつきて倹約を守り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...今日まで一度も注文どおりに治まりたる時はなく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ソレでマア戦争帰りの血腥(なまぐさ)い奴も自(おのず)から静になって塾の治まりが付き...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...双方打解けて波風(なみかぜ)なく治まりの付(つい)たのは誠に目出度(めでた)い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...かように治まりたる御代には太刀を鞘(さや)に納め弓をば袋に入れて置いても...
南方熊楠 「十二支考」
...例の打擲(ちょうちゃく)がうるさいから檻(おり)の戸を開けて六脚の豕を出してその跡に治まり返る...
南方熊楠 「十二支考」
...天下よく治まり、怨敵(おんてき)も不安をなくし、みな嘆きのない人の世となることを、立法の骨子、政治の主眼として、起草してくれい」と、とくに言ったという...
吉川英治 「私本太平記」
...混乱のまま治まりがつかなかった...
吉川英治 「平の将門」
...その夜、彼は、父と太閤との、奇しき前身や縁故をつぶさに知ったけれど、世は治まり、大坂城は時めくそのころ、かようなことは、人に語るも畏(おそ)れありと、焼き捨てようと考えたが、屋敷ではつい人目があって果せず、父の忌日(きじつ)に、寺へ持って行って、密(ひそ)かに処置を託したところ、寺では正(まさ)しく護摩壇(ごまだん)で焔にしてはくれたが、物好みな僧がいつのまにか、それを写して別本を秘(かく)しておいたらしいのである...
吉川英治 「茶漬三略」
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