...この時こそ実に余にとりては最も多望なる最も愉快なる時なりき、余の前途妨害なるものなく、余の心中に失敗なる字の存するなし、余は宇宙の神を信じ万人のために大事業を遂げんと欲す、成功必然なり、神在(いま)す間は余の事業の成功せざる理由あるなし、見よ世の事業家の失敗するは自利のために計り栄光の神を信ぜざればなり、余は然らず、余の事業は公益のため神のためなり、もし余にして失敗するならば神は存せざるなり、正理は誤謬なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...〔国際法の主義である正理に基づくべきこと〕それから外交についてもう一つ申上げたいことがある...
大隈重信 「外交の方針」
...それ故にその外交がついにこの正理の土台に於て国際法と近寄るという...
大隈重信 「外交の方針」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...この告知の後は正理を知るべしを諸君は滑稽(こっけい)に口ごもっていることが...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...この世に正理がないということだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...数人の正理派は芽を出し初めて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...正理派らは多少の恥を感じていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中心党で王党で正理党で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...上に述べた正理論(ドクトリナリスム)的な非難のうちには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...故(ゆえ)に著者にとってはいやしくも正理を昧(くら)ます一切は――自分であっても他人であっても――悉(ことごと)く致命的にやっつけねば気がすまないのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ただ正理を唱えて政府に迫ることなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...人民の権義を主張し正理を唱えて政府に迫り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...口に正理を唱(となう)るも...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...如何に無教育の下等社会だつて――併し貧民の身になつて考へて見ると此窃盗罪の内に多少の正理が包まれて居ない事も無い...
正岡子規 「墓」
...僧正理に伏したという(『古今著聞集』画図第十六)...
南方熊楠 「十二支考」
...「今の世の假名遣と云ふものは正理あるものにあらず...
森鴎外 「假名遣意見」
...火に灼(や)かれる迄も正理を標榜した鼻がありました...
夢野久作 「鼻の表現」
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