...朋輩がその人の噂を好いたらしくするのを聞くと...
有島武郎 「星座」
...毎日々々年配の朋輩と根がらを打ったり...
伊藤左千夫 「井戸」
...以前の朋輩衆と何処(どつ)かで一杯やつて呉れないか...
薄田泣菫 「茶話」
...番頭は朋輩を相手に頻りとその晩の演奏会の事を噂してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...これに反してその人の朋輩であった所の一歯科医は...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そこにはお菊さんの朋輩のお幸ちゃんがいて...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...近藤六郎兵衛(こんどうろくろべえ)など云う又左衛門の朋輩が相談して...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...人にからかって手首を折りましてな」「庄吉という男か」「御存じですかい」「わしの朋輩が折ったのだ...
直木三十五 「南国太平記」
...それとなく朋輩の給仕女にきいて見ると...
永井荷風 「申訳」
...「お君さん」朋輩女中のお藤が後ろから呼びかけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつごろからこちら様においでなさいますの」お松は昔の朋輩(ほうばい)の心持で尋ねました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おやおや」下女は大きな声をして朋輩(ほうばい)の名を呼びながら灯火(あかり)を求めた...
夏目漱石 「行人」
...一生懸命朋輩を追い廻しましたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...朋輩(ほうばい)が二人...
林芙美子 「新版 放浪記」
...これをば友(とも)朋輩(ほうばい)にも洩(も)らさじと包(つゝ)むに根生(こんぜう)のしつかりした...
樋口一葉 「にごりえ」
...そちと踊の朋輩だったそうな」「そう申しておりました」「庭先へ蹴落(けおと)してくれよう...
久生十蘭 「鈴木主水」
...朋輩の女性は其処で働くのが始めてだという話...
細井和喜蔵 「女給」
...家士のうちには旧知の朋輩(ほうばい)がたくさんいる...
吉川英治 「私本太平記」
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