...其処へ道庁に勤めてゐる友人の立見君が公用旁々(かたがた)見舞に来て呉れたので...
石川啄木 「札幌」
...買物旁々(かたがた)...
石川啄木 「鳥影」
...旁々(かたがた)かの土地を見物させて貰うことにしようかと...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...それを迎へ旁々(かた/″\)父母の一周忌の山榊を採りに来たんだよ』『誰だね?』『Sさ――』『あ...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...俺は運動旁々家まで歩くなんていふ時には...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...しかし結局は親店の仕事を手伝ひ旁々(かた/″\)自分の儲け口を見つけるより外なかつた...
徳田秋声 「のらもの」
...宏太郎の友人の洋行を見送り旁々...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...それを見い旁々宏太郎さんのお友達を見送りに...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...旁々浦賀の御武備も御手薄につき...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...御案内旁々(かたがた)...
直木三十五 「南国太平記」
...旁々盛大な夫婦固めの式(ムル)を挙げたことは言う迄もない...
中島敦 「南島譚」
...見物旁々やつて來るといふ騷ぎだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古巣を見張り旁々(かた/″\)戻つて來たに違げえねえつて言ひますぜ」「そんな事もあるだらうな」「吹矢はその小伜の留吉のだから面白いでせう」「何だと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜は親分の御世話になりましたのでお礼旁々(かたがた)伺いました――」そんな事を言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「親分」「どうだ、八」「居ませんよ、二人共」「何處へ行つたんだ」「坊つちやんの二七日の逮夜(たいや)だし、今日はお富さんが引揚げて來ると言ふんで、手傳ひ旁々、河内屋へ行つて、泊り込んださうですよ、多分飮みつぶれたことでせう」「行つて見よう」平次の頭は馬場要夫婦で一パイでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きょうはそのお礼をいい旁々(かたがた)時次郎さんに折入って相談があって参りました...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...……参詣(さんけい)旁々(かたがた)遠眼にお姿を拝見したいから...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...遊び旁々のつもりで来るならいらつしやい...
牧野信一 「貧しき日録」
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