...きさまの料簡は知れてるわ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...相変らずのんびりした料簡で...
田中英光 「箱根の山」
...殿の御料簡はどうであろうと...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...自分の狭い料簡(りょうけん)で...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...決して盗み泥棒をしようのなんぞという悪い料簡(りょうけん)で上ったわけじゃあございません」何といういや味なイケ図々しい物の言いっぷりだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...さういふ伴侶(なかま)の殊(こと)に女(をんな)は人目(ひとめ)の少(すくな)い黄昏(たそがれ)の小徑(こみち)につやゝかな青物(あをもの)を見(み)ると遂(つひ)した料簡(れうけん)からそれを拗切(ちぎ)つて前垂(まへだれ)に隱(かく)して來(く)ることがある...
長塚節 「土」
...おとなしく聞き流す料簡(りょうけん)と見て取った坑夫共は...
夏目漱石 「坑夫」
...別に嘘(うそ)を吐(つ)く料簡(りょうけん)もありませんな」「じゃ全くの呑気屋(のんきや)なんだね」「ええ...
夏目漱石 「それから」
...彼はあまる二カ条の特性をも等しくこの洋杖の中(うち)から探(さが)し出そうという料簡(りょうけん)で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...妄(みだ)りに彼女を驚ろかせたがる料簡(りょうけん)に至っては想像さえ及ばなかった...
夏目漱石 「道草」
...ただ物にさえすれば好いという料簡(りょうけん)が露骨に見透かされた...
夏目漱石 「道草」
...かえって想像に困難なものとして父の料簡を...
夏目漱石 「明暗」
...何(ど)う云(い)ふ料簡(れうけん)か分(わか)らないがね」と宗助(そうすけ)が云(い)ふと...
夏目漱石 「門」
...そいつは素人料簡だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金を捲き上げようと云う料簡で...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...成行き次第だなんぞという料簡(りょうけん)になられては困るよ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ひそかに父の料簡をただした...
吉川英治 「三国志」
...時親の首に縄を付けてでも連れ帰る料簡(りょうけん)なのはいうまでもないのであった...
吉川英治 「私本太平記」
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