...その敬服さ加減を披瀝(ひれき)するために...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...何ぞ其言の肝胆を披瀝して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から...
太宰治 「右大臣実朝」
...而も堂々と所信を披瀝して憚らなかつた浜尾総長が軍部の怒りも恨みも買はず...
辰野隆 「浜尾新先生」
...いくつかの事実譚(たん)を披瀝(ひれき)して...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...月を見ているのが好きですよ」彼は彼自身のもっている唯一の詩的興趣を披瀝(ひれき)するように言った...
徳田秋声 「蒼白い月」
...統一的な見解を披瀝しているということだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...機関説問題に就いての海軍部内の所信を重ねて披瀝する処があった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...すべての者が――偉大な者も愚かな者も――一種感傷的な慇懃(いんぎん)さで自分の魂を披瀝(ひれき)していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高遠なる経綸抱負を披瀝するのは...
豊島与志雄 「条件反射」
...1900年に至り破天荒の著想を披瀝して學界を驚かし 初めて量子論の濫觴を開いた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...諄々として前からの考へを披瀝した...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...私達にこよなき亢奮の夢を誘つたところの数々の著書に就いての感想を披瀝したいのが私の希ひであつたのである...
牧野信一 「三田に来て」
...この営星について同君の披瀝せる見解を知ることが出来たので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それから楽堂君が持って生まれた快弁熱語を以て滔々(とうとう)と法政騒動の真相を披瀝(ひれき)すると...
夢野久作 「近世快人伝」
...その腹案の一部をここに披瀝すれば...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これなん孔明がふたたび悲壮なる第二次北伐の決意を披瀝(ひれき)したいわゆる「後出師表(ごすいしのひょう)」であった...
吉川英治 「三国志」
...自分の心を披瀝(ひれき)した審(つぶ)さな手紙を認めた...
吉川英治 「山浦清麿」
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