...その敬服さ加減を披瀝(ひれき)するために...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...問題(もんだい)は各自(かくじ)その懷抱(くわいほう)する所(ところ)を遠慮(えんりよ)なく披瀝(ひれき)した處(ところ)のものが...
伊東忠太 「建築の本義」
...美と女と青柳有美著(定価 壱円弐拾銭実業之世界社発行)先生の序文を拝見しますとこの本には「美術と美学とに関する古今独歩の識見が披瀝せられてある...
伊藤野枝 「寄贈書籍」
...心の内容を披瀝する氣持ちの樣に思はれ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...今度は十分肝胆を披瀝(ひれき)して話して見給え...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...それから以来は度々往来して互に相披瀝して国事を談ずるを快としたそうだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...このような人間的弱点と卑屈の痛ましい披瀝が展開されている間に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ここに披瀝(ひれき)してみたい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その全部を披瀝して何かを...
直木三十五 「大阪を歩く」
...しかし放蕩紳士(ほうとうしんし)が胸中を披瀝(ひれき)致候も他日雅兄(がけい)小説御執筆の節何かの材料にもなるべきかと昨夜は下らぬ事包まずお尋(たずね)のまゝ懺悔(ざんげ)致候次第に御座候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...思い切って所信を披瀝(ひれき)した...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...アリストブルスの母アレクサンドラは衷情を披瀝して息子の身の安全を相談した...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...大に君に對する僕の反對意見を披瀝しよう...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...誠意を披瀝(ひれき)して話せば...
火野葦平 「花と龍」
...彼女が細い観察を披瀝すればする程私は...
牧野信一 「毒気」
...怒れば如何にも己れの遅鈍を今更披瀝するやうな臆病さに囚はれたり...
牧野信一 「毒気」
...その願ひをどういふふうに披瀝すべきかがもんだいであつた...
室生犀星 「巷の子」
...この際の方策を披瀝(ひれき)したまえ」と...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??