...手元に置いてあるものを指して、「御手許の○○から取り出してください」と言う...
...自分が考えたものや手作りの物を相手に手渡しながら「これ、御手許においで」と言う...
...仕事上、上司から命令される時に「御手許においてください」と言われることがある...
...素朴な疑問を持っている人が「この問題、御手許の解決策があれば教えてください」と相談する場合がある...
...だんだん火鉢を手許(てもと)へ引いたのに心着いて...
泉鏡花 「縁結び」
...」主税は火鉢をぐっと手許へ...
泉鏡花 「婦系図」
...お手許(てもと)をお離しなさいませぬそうにございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...わたくし手許にも...
薄田泣菫 「小壺狩」
...それでもまだ自分はくだんの十セントと種子と一輪車の材料とを手許にのこしたともいえる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私の手許で突き合わせる方法を執ることにしましたのですが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...軍隊(マス・ミリタリ)の手であの女を亭主の手許へ送還する...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...労働の手段と対象とを一時的たりとも自分の手許に置いて使わねばならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...「小癪(こしゃく)な!」主膳は槍を手許につめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いこの詳しい紹介の載っている『科学』が手許にあったので...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...ありったけの手許の金を送ってやると...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...今手許にあるヘルデルの百科辞書を開いてみると...
三木清 「読書遍歴」
...そして二人(ふたり)の子供(こども)を若(わか)い妻(つま)の手許(てもと)に遺(のこ)したまゝ死(し)んでいつた...
水野仙子 「悔」
...取り敢(あえ)ず正木先生の手許へ辞表を出して謹んでおります...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お手許に献上します...
吉川英治 「三国志」
...内蔵助が手許に保管しておいた公金の額は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...私は一台の橇と九頭の犬を手許に置いていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...石井さんは手許にあった金槌(かなづち)で叩き潰してしまいました...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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