...彼女は手すさびに見事な腕前で婦人好みの装飾品をなんでもつくったし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...今しも日ながの手すさびに山百合を生くとて下葉(したば)を剪(はさ)みおれる浪子は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...手すさびに自分の頭字を浮彫りにしたが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ホンの手すさびに...
中里介山 「大菩薩峠」
...尼は手すさびに陶器をも作るのだ相だ...
長塚節 「松蟲草」
...細き櫻のステツキを手すさびに振り上げ...
萩原朔太郎 「花あやめ」
...その時手すさびにしていた仕事を傍らへ押しやって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この私の手すさびが動機となり...
穂積重遠 「法窓夜話」
...素人の手すさびですから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...こんな作品は要するに学者の手すさびであり玩具であるに過ぎないと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...待っているあいだの手すさびであろう...
山本周五郎 「新潮記」
...主人達が避暑に行つた跡(あと)を預かつた用人(ようにん)の娘か小間使(こまづかひ)の手すさびの音とも聞かれる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...素人彫(しろうとぼり)の手すさびらしい稚拙が見遁(みのが)せない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...手すさびに彫ったという所が当ったところじゃろな...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...わたくしの手すさびといいましたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...取っておいてくれい」自分の手すさびに彫った木彫(きぼり)の観世音をそこへ出すと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五手すさびの観音像は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...素人の手すさびのように下手(へた)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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