...後日それから導かれた科学上の法則との間には実は大きな懸隔があるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...両交戦国の戦争力に甚だしい懸隔があるときは持久戦争とはならないのは...
石原莞爾 「最終戦争論」
...そして自分達のそれに思ひくらべるとき其処に大いなる懸隔を見出す...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...宗教家の懸隔最もさきに人の目に触れたるは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...美妙が忽ち背(そむ)いて孤立したのが二者の成功を著るしく懸隔さした一つの原因であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...貧富の懸隔がはなはだしくなって...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...しかもその間に少しも懸隔のないように見えるのはちょっと物足らぬ感じがするだろう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...御話の面白さもまたこの服装の相違くらい懸隔(けんかく)しているかも知れませんから...
夏目漱石 「中味と形式」
...殆(ほと)んど比較にならないほどの懸隔があった...
夏目漱石 「道草」
...しかして第一句とはなるべく懸隔せるを要す...
正岡子規 「俳諧大要」
...茶山と蘭軒との年歯の懸隔が想はれる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其齢(よはひ)の懸隔は甚だ大くはなかつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...秀麿と大した点数の懸隔もなくて...
森鴎外 「かのように」
...二人(ににん)年歯(ねんし)の懸隔は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...最も神聖な最も世と懸隔している寂しさのようだとでも云いたい目であった...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...猶太希臘の古田制古代民族の間に貧富の懸隔を生じたのは...
森鴎外 「古い手帳から」
...ローマ人側に有利な相違懸隔が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貧富の懸隔のみあって平等がない...
柳宗悦 「工藝の道」
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