...慄然として声を聞いて怖るる...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...慄然として怖れざるを得ない...
大杉栄 「鎖工場」
...流石(さすが)に慄然とした...
太宰治 「断崖の錯覚」
...聞くヘクトール慄然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わたくしは木場が下谷三味線堀にゐた印刻師の子である事を思合せて更に又慄然とした...
永井荷風 「来訪者」
...紀昌は慄然とした...
中島敦 「名人傳」
...思わず慄然とし、だが、次の瞬間、何故かしらぬが、わけの判らぬ妙なおかしさが込み上げて来た...
中島敦 「妖氛録」
...覚えず慄然とした...
夏目漱石 「それから」
...君らは慄然としてかれの詩に接するであらう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...慄然としたよ……おれはこれからそのほうの研究をはじめる...
久生十蘭 「黒い手帳」
...あの時、この入院第一日の印象は死ぬまで黒い核のやうに心の中に残るであらうと思つたのを思ひ出し、慄然とする...
北條民雄 「重病室日誌」
...思はず彼は慄然として振り払ふことがあつたが――そんなものを邪念をもつてなどさすつたこともありはしないのだが――だが...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...「夢を見たの?」襖を隔てた隣の部屋から満里子が声をかけたが私は慄然として...
牧野信一 「サロメと体操」
...ほんの冗談な座興であつたにもかゝはらずそれを真にうけて千代子の来るのを自分が待つてゐたと思はれては堪らない――さう思つて私は心底から慄然としたのです...
牧野信一 「砂浜」
...彼は慄然と身震ひした...
牧野信一 「白明」
...当り前のことではあるが慄然とした...
室生犀星 「故郷を辞す」
...二人は、慄然としたが、どうしようもない...
吉川英治 「私本太平記」
...肖像画は明らかに変っていた! 彼は慄然として長椅子に身を落としながら...
渡辺温 「絵姿」
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