...』『お好きで被入(いらつしや)いますか?』『さう! 可愛らしい花ですね...
石川啄木 「札幌」
...今夜は非常に可愛らしいお嬢さんを見せて上げると云って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...目鼻立が可愛らしいので使って見る気になったのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...美しいもの、愛らしいもの、可憐(かれん)なものである以上に、何かしら光りかがやかしい精神、崇高な感激を与えられるものでなければ、―――自分がその前に跪(ひざまず)いて礼拝するような心持になれるか、高く空の上へ引き上げられるような興奮を覚えるものでなければ飽き足らなかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...襟(えり)のところに涼しげな白いレイスのついた愛らしい服装が...
徳田秋声 「仮装人物」
...その糸切歯の可愛らしい感じが好きなのだ...
豊島与志雄 「白木蓮」
...三毛のような可愛らしい猫は鐘と太鼓で探してあるいたって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...重要性はなくとも充分に可愛らしい曲ではある...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そのくせ滅法可愛らしい娘を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前の改心を見屆けた平次があの可愛らしい娘への土産代りだ」「有難うございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可愛らしい娘だつたが」八五郎までが妙に萎(しを)れてゐるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十四五の可愛らしい娘が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかに可愛らしい娘でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私に金をくれと言つた愛らしい子供であつた...
林芙美子 「子供たち」
...「かえりましょうよ!」「ホテルってこんなの……」朱色の着物を着た可愛らしい女が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あの頃ホガアス書肆から出た可愛らしい英譯本が丸善の棚にころがつてゐたものだね...
堀辰雄 「「スタヴロギンの告白」の譯者に」
...傍から賢太郎が可愛らしい声で口を出した...
牧野信一 「鏡地獄」
...可愛らしい雛鳥(ひなどり)が育ちはじめていた...
吉川英治 「源頼朝」
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