例文・使い方一覧でみる「悪辣」の意味
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...彼は悪辣な技で勝利を手に入れた...
...彼女は悪辣な計画を立て、問題を解決した...
...悪辣な詐欺事件が発覚し、社会問題となった...
...あの会社は悪辣な労働環境で知られている...
...その悪辣な世間師的な図々しさを発揮してきました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...悪辣（あくらつ）なる詐欺（さぎ）と言ってよかろう...
太宰治 「惜別」
...二番目の女房の現実的な悪辣（あくらつ）さに較（くら）べると...
太宰治 「男女同権」
...悪辣（あくらつ）な株屋のＥ―某（なにがし）とか...
徳田秋声 「縮図」
...少々悪辣（あくらつ）な手段をめぐらすつもりだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪辣な紺野は此密室のあることは知って居たのですが...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...悪辣なる少年となつて大破産を希ふだらう...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...小説に出てくる狡猾（こうかつ）で悪辣（あくらつ）なスパイじゃない...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...白痴の娘を利用しようと云う悪辣な考案が何うして続いて起らずにいるだろうか...
松永延造 「職工と微笑」
...自分のもくろみがあまりに悪辣（あくらつ）な気がして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その儲けっぷりを世間では悪辣だなどと評するのだが...
矢田津世子 「神楽坂」
...この後引き続いて北条氏の悪辣（あくらつ）たる権略によって...
柳田國男 「名字の話」
...悪辣（あくらつ）な側面を含んでいるのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...あの悪辣な婆さんのうしろに控えていた強そうな男に...
山本周五郎 「七日七夜」
...浮世でどんな悪辣（あくらつ）な事をした人間でも...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...この残忍悪辣な工作は二人の共謀の仕事と疑えば疑えたのであるが...
夢野久作 「冥土行進曲」
...随分悪辣（あくらつ）な治療法である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...不当な富貴（ふっき）と悪辣（あくらつ）な栄華（えいが）をほしいままにしているのだ...
吉川英治 「三国志」
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