...悪念を抱く: to have wicked thoughts...
...彼は悪念を持っている: He has evil intentions....
...彼女は悪念を抱いているように見える: She seems to have evil intentions....
...悪念を植えつける: to instill evil thoughts...
...私たちは悪念を拭い去る必要があります: We need to rid ourselves of wicked thoughts....
...四十面相の悪念(あくねん)をにくんで...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ふくしゅうの悪念に燃えた川波良斎の顔を思い出した...
江戸川乱歩 「影男」
...すべての従来の悪念悪行を捨てさるべし...
種田山頭火 「其中日記」
...それは彼が徒刑場から持ちきたった悪念の最後の働き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悪念と悪事との苦(にが)い味を感じたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...前者から出て来るものは何であるか? 大なる呪詛(じゅそ)、切歯、憎悪、自暴自棄の悪念、人類の団結に対する憤怒の叫び、天に対する嘲笑...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ことしの秋の大地震にも無辜(むこ)の韓人を殺して見んなぞとの悪念を起さず...
永井荷風 「桑中喜語」
...一時ゆるがせにしていた報復の悪念がまたしてもむらむらと胸中に湧(わ)き立って来る...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...呪詛(じゅそ)の悪念が集中して象徴化した藁人形を取り出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...愚痴と悪念が修羅の大猛火を燃やす魔界の現出(げんしゅつ)なのであって...
久生十蘭 「鈴木主水」
...またある者は悪念の爪をといでほしいままに跳梁跋扈(ばっこ)する...
久生十蘭 「魔都」
...いかなる悪人にても、生涯の間勉強して悪事のみをなさんと思う者はなけれども、物に当たり事に接して、ふと悪念を生じ、わが身みずから悪と知りながら、いろいろに身勝手なる説をつけて、しいてみずから慰むる者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...悪念(わるねん)を推して...
二葉亭四迷 「平凡」
...もっとも本統の邪視のほかに、インドでナザールというのがあって、悪念を以てせず、何の気もなく、もしくは賞讃して人や物を眺めても、眺められた者が害を受けるので、予これを視害と訳し置いたがこれは経文に拠って見毒と極(き)めるが良かろう...
南方熊楠 「十二支考」
...日夜悪念去らず、妄執に繋縛(けいばく)さるる者の企て及ぶべからざる、いわゆる不言(いわず)して名教中の楽土に安心し得る者なり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...うしろに悪念を従えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...穢(けが)れを去り悪念(あくねん)に遠ざかり...
柳田国男 「年中行事覚書」
...御身の悪念は此の片面鬼三郎が受継ぎたり...
夢野久作 「白くれない」
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