...中にはただ何となく上代の国ぶりを悦ぶ類であるが...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...再びはらからの大騒ぎをして悦ぶ様(さま)を見たのであった...
海野十三 「三人の双生児」
...しかし彼は蘇生したことを悦ぶ前に...
海野十三 「蠅男」
...六七人の家臣も其の座に連って主人の悦ぶ顔を見てこれも悦んでいた...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...子供の悦ぶ金魚鉢などがおかれてあった...
徳田秋声 「黴」
...余は子の意気あるを悦ぶものなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...民衆が悦ぶものは詩的精神である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...子供はいつの日にもそれを見つけて悦ぶのだらうか...
原民喜 「火の子供」
...今日我日本の有樣を太平無事として悦ぶ者は甚だ少なし...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...あるいは助成の力なきもその改革はわが輩の悦ぶところなれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...はなはだしきは「野(や)に遺賢なし」と言いてこれを悦ぶ者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...英国の経済家に自由法を悦ぶ者多くして...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...面倒だが読者が悦ぶだろから...
南方熊楠 「十二支考」
...家へ帰る時分には冷した珈琲を拵えおくというようにしたらさぞ良人が悦ぶでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...これは洗面器に誰でも悦ぶであろう...
柳宗悦 「全羅紀行」
...それが私の傍に在って悦ぶように思える時...
柳宗悦 「民藝四十年」
...食物を供えて悦ぶ者のあることを...
柳田国男 「山の人生」
...わずかに一展開せんとする形勢を悦ぶことであろう...
柳田国男 「雪国の春」
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