...この国家的大事業なる南極探検に応分の寄付なし給い...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...窮迫した身に繿縷(ぼろ)を纒(まと)うて私の銀行へ来て応分の助力を請うたことがある...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それで全国民は函館(はこだて)罹災民の焦眉(しょうび)の急を救うために応分の力を添えることを忘れないと同時に各自自身が同じ災禍にかからぬように覚悟をきめることがいっそう大切であろう...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...客(かく)は去る時応分の謝金を出して行くなり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...無論拡りそのものから一応分離されることが出来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一応分離し独立しているように見えるのであるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...応分の力をこれに添えて働いて下さい...
中里介山 「大菩薩峠」
...分析によって本質が変らないものならば一応分析をして...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...応分の使命をつくしつつある...
夏目漱石 「虞美人草」
...ことごとく応分の技倆(ぎりょう)を振るわしたようなことになる...
夏目漱石 「三四郎」
...自分に出来ることなら応分の手助けをしようと思い...
久生十蘭 「海豹島」
...応分の進物をとどけさせることにしては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...商業的価値と芸術的価値とを一応分離して対立させなければ...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...勝本氏のこの論文に於ける主張の中心問題は「プロレタリア芸術の確立のための運動」と「大衆化のための運動」とを一応分離し...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...応分の事は致します...
水上滝太郎 「遺産」
...しかも此(かく)の如く応分の権勢をさえ有している...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一応分別させてみるによい相談あいてじゃ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...然るべき武家の門でも応分の好意は示したであろう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??