...待ちきれないで帰つて来たのだといふ...
種田山頭火 「行乞記」
...井手君に・待ちきれないでそこらまで夕焼ける空・柱いつぽんをのぼりつくだりつ蟻のまいにち・ひるねの夢をよこぎつて青とかげのうつくしさ(松)改作・ひとりとんでは赤蛙(松)改作・暮れるとやもりが障子に恋のたはむれ七月十九日晴曇...
種田山頭火 「其中日記」
...暮れると待ちきれないで大街道へ...
種田山頭火 「松山日記」
...ときには待ちきれないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...七日の間が待ちきれないやうな思ひでした...
豊島与志雄 「鬼カゲさま」
...私は遂に待ちきれないで...
豊島与志雄 「未来の天才」
...白雲を待ちきれないうちに船が出てしまったものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父はそれが待ちきれないで...
中島敦 「斗南先生」
...――待ちきれないやうで見つとも無いが」さう言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...儂が死ぬのを待ちきれないでいるのはマイラだけだ...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...はじめのころは休憩時間をほとんど待ちきれないくらいだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...いい時期に勝手に江戸へ帰れとこうおっしゃって――」「なんという芸名なんだその師匠は」待ちきれないように助六が訊ねた...
正岡容 「寄席」
...夜の明けるのも待ちきれないように起き出してよ...
三好十郎 「鈴が通る」
...どうしても待ちきれないものがあって来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...けれど待ちきれないで...
柳田国男 「故郷七十年」
...それまでは到底待ちきれないほど...
吉川英治 「黒田如水」
...返辞を待ちきれないように...
吉川英治 「三国志」
...もう待ちきれないような...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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