...日毎に待たれるものは親しき人の音信である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ただ待たれるのはかはせだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それにしても、待たれるのは、長男壮一君の帰宅でした...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...不安な中にも後が待たれるような気がした...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...待たれる身にはなつても待つ身にはなるなといふ...
種田山頭火 「其中日記」
...*日毎に彼は青沼の学校帰りが待たれると同時に...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その声が待たれるのである...
豊島与志雄 「春盲」
...こうまでして自分が待たれるのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...と彦太郎はその待たれる日のことで胸がいっぱいになり...
火野葦平 「糞尿譚」
...何となく帰りが待たれる...
二葉亭四迷 「平凡」
...何者かの来るのを死の直前まで待たれるようにしながら...
堀辰雄 「楡の家」
...何とかしてそいつを全部聞きたいものだといふ気がして彼女の帰りが待たれるやうな...
牧野信一 「秋晴れの日」
...模様と色とに注意すれば未来は待たれるでしょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...不浄役人に陣を以て待たれる理由は毛頭ない...
吉川英治 「江戸三国志」
...待たれるものがあった...
吉川英治 「黒田如水」
...ふたたび奪取(だっしゅ)する機を待たれるように...
吉川英治 「新書太閤記」
...『まだ……七刻(ななつ)……頃かと思います』『夜明けが待たれるのう』『また...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...待たれるものだ)そう考えて...
吉川英治 「親鸞」
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