...己が引剥(ひはぎ)をしようと恨むまいな...
芥川龍之介 「羅生門」
...と引剥(ひきは)いで持って行(ゆ)くと...
泉鏡花 「薄紅梅」
...引剥(ひっぱ)ぐと...
泉鏡花 「歌行燈」
...上着だけ引剥(ひっぱ)いで着込(きこ)んだ証拠(しょうこ)に...
泉鏡花 「縁結び」
...画だけ引剥(ひっぺが)して差上げる訳にも参りませんで...
泉鏡花 「婦系図」
...お堂の壁張(かべばり)を残る隈(くま)なく引剥(ひきは)がして見たが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...栄介は柱から自分の体を引剥がし...
梅崎春生 「狂い凧」
...古椅子(ふるいす)に貼ってあった皮を引剥(ひきはが)して...
海野十三 「諜報中継局」
...顫い顫いあがってお札を引剥(ひっぺ)がした機(ひょうし)に...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...それは引剥がしたものである...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...丸裸に引剥いて了(しま)った...
中島敦 「南島譚」
...サッと覆面を引剥いだのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小机を踏臺に欄間を引剥(ひきは)がし其處から飛び込んだ八五郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...締(し)めたッ」香椎六郎は手をかけて引剥(ひっぱが)そうとしましたが...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...金造 (漸く隔ての壁の貼紙に心づき引剥す...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...さすがに手荒いふうではなく物穏かに引剥(ひきは)いだ...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...アンマリ気が急(せ)いていたもんだからウッカリして引剥ぐのを忘れていたもんだが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...胸の中の心配を引剥がす為に...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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