...幾多の可能を信ず可きも...
高木敏雄 「比較神話学」
...同様に国家社会の歴史の進展の途上にも幾多の橋の袂がある...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...要するに吾々は幾多の誤解に曝されつつ...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...自分以外の幾多の男に許すのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾多の渇仰者(かつこうしゃ)讃美者が渦を巻いたことは想像に難(かた)くありませんが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彼女はユウゴオばりの幾多の詩によつて兵士たちを謳へた...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...支那数学の改造算盤の改良及びその影響によりて日本の数学が幾多の進歩を成したことは今説いた通りであるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...如是幾多の辛酸を經過した後で...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...前に幾多の善政碑が並ぶのは見ものであった...
柳宗悦 「全羅紀行」
...彼女の身元について幾多の矛盾した点や不安な点を発見するであろう...
夢野久作 「少女地獄」
...その一瞬間に私のそうした推理に幾多の矛盾がある事に気付いたのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...次の幕はルサイユの宮廷の大節会(だいぜちゑ)で仮装した幾多の諸侯と貴婦人が華麗な園内の其処彼処(そこかしこ)に舞踏の団を作つて遊び狂つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...幾多の辛労を重ねながら...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...殉教の美しい血を惜しまなかった幾多の聖徒の名をけがす破廉恥漢(はれんちかん)!それはみんな汝の名だ!と――遠い羅馬(ローマ)の人々には知られなくとも...
吉川英治 「江戸三国志」
...昨年から幾多の風説は聞いていた...
吉川英治 「三国志」
...その旗も幾多の風の日...
吉川英治 「私本太平記」
...後世幾多の考証で...
吉川英治 「私本太平記」
...両手でおさえたふところの秘冊! 幾多の犠牲(にえ)をかけられて奪(と)り奪られした阿波の大秘! 宝石のように抱きしめながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索