...氣を變へようとして席を立つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕は見るに見かねて座席を立つと両学生の間へ顔をつき出した...
海野十三 「海底都市」
...お土産をそこへ出す積りで席を立つた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...夫人と一緒に席を立つて...
薄田泣菫 「茶話」
...奏楽中にがたがた席を立つ人が続々出て来た...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...二人が席を立つと...
徳田秋声 「縮図」
...長老はひよわい足を伸ばして中腰に席を立つと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それをきっかけに席を立つ者もあった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...ここに席を立つ者がある...
夏目漱石 「三四郎」
...梅子は一寸(ちよつと)席を立つて...
夏目漱石 「それから」
...彼らの早く席を立つ事を祈った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼らより先に席を立つ順序に...
夏目漱石 「明暗」
...席を立つて女の背後に行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...是非なく席を立つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...村長は憤然として席を立つたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...誰一人席を立つものはなかった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...席を立つ者はいなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...燈火(ともしび)もない城中の一室で、後藤将監と会見、半刻(はんとき)ほどの後、官兵衛から、「では、お答えを待つ」と、席を立つと、「いずれ、主人長治や諸将とも評議のうえ、御返辞つかまつる」と、将監も立った...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索