...其頃の岩室は極めて粗末なもので...
高浜虚子 「富士登山」
...その岩室の低い天井からランプを釣り下げて...
高浜虚子 「富士登山」
...われ等は強力に持たせて行った米を此の岩室で炊いて...
高浜虚子 「富士登山」
...頂上の岩室に辿りついた...
高浜虚子 「富士登山」
...鳴球君だけが肥大の躯を持て除して七合目か八合目かの岩室に止まった...
高浜虚子 「富士登山」
...私は急に大便を催したので岩室を出て外廁(かわや)に行った...
高浜虚子 「富士登山」
...またつめたい薄暗い岩室の中にそよそよと一陣の春風が吹き...
寺田寅彦 「蓄音機」
...大室山の岩室ホテルへでも行くほかはなかろうと...
久生十蘭 「肌色の月」
...)キプロスの荒き岩室(いわむろ)に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...奇(く)しき事多き岩室(いわむろ)を称へむ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼と別れて、主従が、岩室を越え、次の鉢ヶ峰寺の一堂に眠ったのは、明け方ぢかい頃だった...
吉川英治 「私本太平記」
...「岩室長門(いわむろながと)ではないか」「はッ...
吉川英治 「新書太閤記」
...千秋、岩室の二将も、「何者か?」怪しんで、辺りへ云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...(だが、御勘気の者を)と、岩室、千秋のふたりに憚(はばか)られて、すぐ答えもし得なかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...今はまた、佐々、岩室、千秋なんど、信長の先駆けして、冥途(よみ)の前触れに立ったるぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...岩室長門(いわむろながと)...
吉川英治 「新書太閤記」
...……岩室長門(いわむろながと)どのが戦死し...
吉川英治 「新書太閤記」
...ことに岩室といふあたりから佳くなつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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