...長い円錐のように尖りきった全身の神経を聴覚にあつめた...
海野十三 「放送された遺言」
...金時山最も高く尖り...
大町桂月 「足柄の山水」
...頂上の尖りたる處に...
大町桂月 「金華山」
...完全なる三角形に尖り...
大町桂月 「冬の榛名山」
...其上に燧石抔(ひうちいしなぞ)の尖りたる角にて切り目を付けしものならん●錘り石圖中精製石棒(せい/\いしばう)中央の下に畫(ゑが)きたるは自然(しぜん)の扁平石にして...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...「もう少し開けとおき!」と私は尖り声で云った...
豊島与志雄 「理想の女」
...円味のある尖り方――その典型というべきだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...既に割れ落ちた雪の残骸は、到るところ河原に乱立して、円錐形に尖り、気泡の多い氷塊となっている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「いえ、私が帰らなくたって、誰も案じてくれ手なんか、ありゃしませんよ」縁台の向うの端に掛けた新吉の声は、ツイ尖ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...細面の頬がこけ、口が尖り、薄手な口髯をさげている...
久生十蘭 「奥の海」
...冬来り河原の石も人妻の心の如く尖り行くかな冬ともなれば人妻の仕事が一段とふえるので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...帽子を揮(ふ)つたりする……ブレーキの処に居た車掌が尖り声で...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...また末端の尖りも低いもの...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また大いに尖り出て高いものもある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葉は緑色狭長で長く尖りその葉鞘を以て稈に互生し...
牧野富太郎 「植物記」
...その形ち常に狭長にして末尖り辺縁渋す...
牧野富太郎 「植物記」
...聲ばかり尖り出した喧嘩などが初まつてゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...みつちりと樹木の立ち込んだ峯のところ/″\に恰も鉾を立てた樣に森から露出して聳え立つた岩の尖りがある...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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