...私はそんなにまで彼らの変化に乏しい思考のかたや論法のくせを知ってしまった...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...吹奏楽器の音色の変化に乏しいためと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...無味乾燥で変化に乏しいものと言わなければならない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一体フランダースというところは見渡す限りどこまでも牧場や田畑がつらなっているだけで、変化に乏しい、あまり面白(おもしろい)とは言えない土地ですが、そこにはまた、この地方独特の景色もあるというものです...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...あまりに単純でかつあまりに変化に乏しい...
夏目漱石 「草枕」
...変化に乏しい叔母の骨はどうしてあんなに堅いのだろうと怪しむ事さえあった...
夏目漱石 「明暗」
...何となく変化に乏しい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その句法が一本筋であるだけにいくらか変化に乏しい処がある...
正岡子規 「病牀苦語」
...現在では女性の――生活の様式がどうしても単調で変化に乏しいと云う点...
宮本百合子 「概念と心其もの」
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